お子様のことを考えた治療
歯科治療というものは大人でさえも嫌なものです。幼い頃のコワ~い歯科治療の体験…トラウマになっている方もいるのでは?
当醫院ではお子様の将来を考え、トラウマにならない治療を心がけています。 「歯医者は決して、お子様の敵ではなく味方」ということをなんとな~くでもわかってもらえる様、まずはスタッフや院内の雰囲気に慣れてもらうことから始めます。
納得のいかないことを押し付けられるのは、大人も子供も嫌なものです。ましてや子供だからと言って無理やりカラダを押さえつけるような治療は出来るだけ避けたいものです。
根気がいることかもしれませんが、保護者の方々も是非ご理解下さい。
妊娠中のママたちへ
お母さんのおなかの中
妊娠二カ月ごろには歯の芽(歯胚)ができ、四~六ヵ月頃には石灰化が始まってエナメル質を作り始めます。栄養のバランスを注意することはもちろん、乳酸カルシウム(乳製品、豆類)、リン酸カルシウム(魚・骨)など脂肪分と合わせて自然な形で取ると良いでしょう。特にカルシウムの吸収には豆、こんぶ類や牛乳が良く、また太陽に軽くあたったり、適当な運動は栄養の吸収を助け促進します。
妊娠中
つわりで口の手入が不足し、エナメル質が酸脱灰してムシ歯になったり、妊娠性歯肉炎(妊娠中は反応しやすく、歯肉炎を起こす。)や歯肉工プーリス(炎症が変じて増殖してしまう。)にかかりやすく、一層ていねいに、一日三回と言わずにこまめに手入れをして良好に保っておくことが大切です。最近では歯肉炎の歯による毒素が流産の原因になっていることがわかってきています。口の中はいつもきれいにしてください。
年齢別ケアと食管理のポイント
歯は、個人差もありますが、生後6ヵ月前後に下アゴの前歯2本からはえてきます。ちょうど離乳の初期にあたりますが、このころは、歯がむずがゆくよだれも多い時期です。おしゃぶりがわりにスティック状の野菜などを持たせると、自然の味を覚えさせる意味でもよいでしょう。歯が出始めたら食後には、ガーゼや綿棒などで軽くふきとるか、小さく柔らかいハブラシでよごれをとってあげてください。また、この時期から、親がハブラシに似た物(赤ちゃんのトレーニング用のゴムの物も市販されていますが、スプーンにガーゼをまいたようなものでも大丈夫です。)を赤ちゃんの口のなかにいれ、ハブラシに慣れる練習を始めます。
~3ヶ月毎のフッ素を!!
1歳半前後の歯の本数は、4~16本と個人差があります。奥歯がはえてくると歯を使っていろいろな物が食べられるようになります。豊富な種類の食品で献立し、家族が偏食しないように心掛けてください。食事、おやつの時間はきめ、だらだらお菓子を与えないようにします。ハミガキは、自分では完全に磨けないので必ず自分でやらせ、その後親が仕上げ磨きをしてあげます。ハミガキは楽しいと思わせてあげましょう。この時期に歯科検診を受けてください。その後、3ヵ月ごとに検診を受け、歯科にならしておきます。口を開けて少しの間じっとしていられるようになったら(2歳前後)、フッ素をぬってもらいましょう。
~仕上げ磨きとフロスを!そろそろ虫歯注意!!
乳歯は、ほぼはえそろいます。自我が芽生え、何でも自分でやりたがりますが、必ず親が仕上げ磨きをしましょう。歯間部は、フロスを使ってください。よく咬むお菓子をたべさせてアゴと歯牙をきたえましょう。市販のお菓子類、乳酸飲料や甘味飲料の与えすぎはよくありません。シュガーレスのものを選んだり、手作りして砂糖は使わないようにしましょう。
~フロスを使い、6才臼歯に気をつけて!噛み合わせなど1番大切な時期です。
六才臼歯がはえてきます。磨きにくいところにはえてきますので、注意してよく磨きましょう。手先がまだ不器用なので、子供自身できちんと磨けるよう教えますが、まだまだ親のチェックも必要です。必ずフロスは毎日、親がやってあげることです。3ヵ月毎のクリニックケアもかかせません。また六才臼歯の咬合面をグラスアイオノマーセメントで予防充填しておくことも初期ムシ歯を防ぐのに役立ちます。